生きづらい、親が何かおかしい、いつも不安と思ったら
生きづらい、親が何かおかしい、いつも不安で何かに追い立てられるような感じがする…私が子供の頃から30過ぎくらいまでずっと感じていたことです。今はなんとか落ち着いているので、回復過程について書いてみます。
自分が育った家庭は機能不全家庭だと思っています。両親は社会的・経済的には親になってくれましたが、精神的には親になってくれませんでした。逆に私の方が彼らの心の面倒を見ている気になることさえありました。
まぁ…昭和の世代ってそんなに結婚や出産に前向きでない人たち、向いていない人たちでも、世間の圧力によって結婚・出産していた時代なんですよね。なので機能不全家庭で苦しんでいる方はたくさんいるのではないでしょうか。
これは言ってはいけないことの一つだけど、世間や社会の圧力で結婚して子供がいない方が変人扱いされた時代に、本当は結婚も子供もいらなかった人たちが無理して子供をつくり親として機能せず、機能不全家庭で育った子供が今大人になって苦しんでるケースは多いです。皆望まれて生まれてきたかったのに
— 橋本翔太【公認心理師|作家|臨床心理学専攻教育学修士|音楽療法家】 (@hashimoto_shota) 2023年6月29日
異常さに気づいて回復するまでにかなりの年数がかかりました。親が変だ、自分は真の意味で愛されていなかったと認めるのは苦しい作業ですから。でも認めることから始まります。
①生きづらさや違和感に気づく
②音声メディアや書籍で機能不全過程・愛着障害・アダルトチルドレン関連の知識を入れる、
③カウンセリングを受ける
④同じような境遇の人と話す
私の場合はこの順番で進みました。③と④はほぼ同時期です。
生きづらい、親がおかしい、安心できなくていつも不安。それはAC、機能不全家庭育ちであることのサインです。気づいたら次は知識を入れてください。恐る恐るでもいいです。音声メディアをお勧めします。心が辛い時は難しい本は読めないものです。
②知識を入れる 音声メディアのおすすめ
・ツイキャスの「自分探しイズム」さん
・Youtubeの「ダイジョウ部」さんです。
どちらもAC、機能不全家庭について丁寧に説明してくれています。お2人とも機能不全家庭出身者と思われます。
②知識を入れる 書籍のおすすめ
本を読む余力がある方は本も。
・愛着障害〜子供時代を引きずる人々〜 岡田尊司
・愛着障害の克服〜「愛着アプローチ」で人は変われる〜 岡田尊司
・毒になる親 一生苦しむ子供 スーザン・フォワード
・アダルト・チルドレン 癒しのワークブック 西尾和美
・アダルト・チャイルドが自分と向き合う本 アスク・ヒューマンケア研修相談室
・アダルト・チャイルドが人生を変えていく本 アスク・ヒューマンケア研修相談室
③④カウンセリング、同じ境遇の人と話す
こちらは身バレ防止のために詳細は書けないのですが、機能不全過程に詳しい精神科医が監修しているカウンセリングを複数回受けました。半年〜1年くらいでしょうか。料金は1回8000〜9000円ほどだったと記憶しています。1回何万円も取るうさんくさい個人事業主のカウンセリングや、チェーンで人数を捌くだけのカウンセリングには気をつけてください。
また、毒親関連の書籍のイベントで同じ境遇の人と会って話すチャンスがありました。気をつけて欲しいのは同じ境遇同士でも依存しすぎないことです。共倒れになったり不幸自慢大会になったり共依存になってしまいます。専門家や司会者の入る自助会などが見つけられると良いと思います。
おすすめ動画「母親がモラハラ?子供のカサンドラ症候群」
「カサンドラ」という言葉はここ数年よく聞きますね。主に、夫がアスペルガー症候群のためコミュニケーションが上手くいかず、ウツになってしまう妻のことを表すときに使われているようです。(妻も発達障害だったり家から出たくて急いで結婚してしまったりと、単純ではないようですが…)
私は一時期カウンセリングを受けていて、その中で両親のコミュニケーションがおかしいことに気づきました。両親は精神科での診断は受けていませんが、言動から父親はASD傾向があるだろうなと思います。だから母がストレスを溜めて、子供の方にぶつけていたのかな…と思っていたのですが、どうやら母親もASD傾向があるかもしれません。今回の動画を見てそう思いました。
いや、診断名なんてどうでもいいのかもしれませんね。親のコミュニケーションに問題があり、子供が傷ついたり混乱しているということは事実なのですから。重要なのは親に問題があることに気づき、認めることですが…なかなか難しいことですよね。私も認めるのに何年もかかりました。
「母親モラハラ?子供のカサンドラ症候群」というYoutube動画を紹介します。精神科医の増田裕介先生が作成されています。親の発達障害という言葉が気になった方、親とのコミュニケーションで混乱している方は一度見てみて下さい。
動画の概要
○子供のカサンドラ症候群の場合の親の特徴
・ASD受動型の親
受け身で自分の主張がないタイプ。興味関心の幅が狭く世間の暗黙知がわかっていない。子供の気持ちがわからず上手に子育てができない。ご飯は与えているが愛情を注げていないような状態になってしまう。言語化やボディタッチがないので愛情が子供に伝わっていない。無表情。意図せずネグレクトのようになってしまう。
・ASD積極奇異型の親
思い込みが激しくやりすぎてしまう。一方的に喋り続けたり、こだわりが強く、何時間も無理やり勉強させるなど教育虐待をしてしまう。思い込みが激しいので教育方針を曲げない、先生や他の親のアドバイスを聞かない。子供の性的な成長や恋愛を否定、恥ずかしい女と罵ったり邪魔をしてしまう。
・共通?
子供に暴言を吐いてしまう「可愛くないやつ」「迷惑かけないでよ」「誰が金出してると思ってるの」「これだけしてあげたのに裏切るの?」。子供を無視をする、家を片付けられない、お金や時間を徹底的に管理する等。親になりきれない
親に問題があるのに「大人しいお母さんだね」「教育熱心なお母さんだね」みたいに言われてしまい周りに苦労を理解されにくい
○こういう親の元で育つとどうなるか
・当然ものすごく苦労する。
・愛されていないと思う。
・親の表情が読みにくく質問しても的外れな応答のためとても寂しく辛い。
・相談しても理解してもらえず寂しくて孤独。それが大人になって独立するまでずっと続くのて精神的に参ってしまう。
・親から人間関係を教えてもらえないため、人間や人間関係というものがよく分からなくなってしまう。愛されて理解してもらう経験、成熟した大人に理解してもらい相談してアドバイスしてもらう経験ができないため、対人関係が不安定だったり、他人のことを理解しにくい
・家が安心できないからどこに行っても安心できない
・恋愛や薬物ギャンブルに依存
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私の場合、親の特徴には当てはまるものと、うっすら当てはまるもの、当てはまらないものがありました。こういう親に育てられた特徴は全て当てはまります。(本当にかわいそうな子供時代だなぁ…お疲れ様、私。ハグ。)
動画はコメント欄も見てみて下さいね。カサンドラ仲間のコメントがたくさん書き込まれています。
はじめに
初めまして。
このブログは、機能不全家庭を生きのびた私の体験談、生きのびるための助けになった書籍、動画、カウンセリングなどについて綴っています。
今はなんとか心の平穏を手に入れましたが、人生の前半が大変すぎてエネルギーをたくさん使ってしまいました。戦争を生き延びた気分です。なので余生は静かに過ごしたいですし、誰かを助ける余力はありません。
ただ、生きのびる助けになったコンテンツの紹介くらいはできるかな、と思いこのブログを書いています。
○モットーは無理しない。スタート地点がマイナスだったのだから、生き延びているだけで偉業。戦場を生き残った戦士なのだから今後はゆっくりしよう。
○ロールモデルはコジコジです。「遊んで食べて寝てちゃダメ?盗みや殺しやサギなんかしてないよ。遊んで食べて寝てるだけだよなんで悪いの?」「コジコジはずっとコジコジだよ」
生き残っているだけで立派すぎるので、遊んで食べて寝ててOK。私はずっと私。立派な何かになろうとしない。